シャントPTA part1

腎臓と腎不全

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キッド
シャント(AVF)や人工血管(AVG)が閉塞したりして透析できなくなったらどうするかわかるかな?

リーナ
そしたら別の場所にシャントを作り直したり、人工血管にいれかえたりするんじゃないの?

キッド
凄い!正解だよ!
でもそんなに良い血管はいくつも無いんだよね。

リーナ
じゃあどうするの?

 

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シャントPTA part1

キッド
そこで狭くなってしまった血管を風船のついたカテーテルで広げる処置をするんだよ。

リーナ
そんなことが出来るんだね。

キッド
そういった血管内の治療の事を経皮的血管形成術PTA Percutaneous Transluminal Angioplastyと言って、
シャントに対して行うPTAの事を
シャントPTAというんだ。

リーナ
シャント以外でも行うことがあるんだね。

キッド
うん、だからさらに区別するために最近はVAIVTVasucular Access Interventional Therapyと呼ばれるようになってきてるんだよ。

リーナ
ばすきゅらーあくせすいんたーべんしょんせらぴ~?ぶいえ~あいぶいて~?
言いにくい・・・しゃんとPTAで良いよー。

キッド
そ、そうだね・・・特にシャント(AVF)より人工血管(AVG)のほうがPTAが必要になる事が多いんだよ。

リーナ
なんで?

キッド
日本透析医学会では人工血管内シャントの目標1次開存率は60%なんだ。

リーナ
1次開存率って?

キッド
何の修復なんかも加えずに人工血管が閉塞してない状態である割合になるんだ。
自己血管内シャントは80%くらいなんだ。

リーナ
それが60%って低くない?
5人に2人は閉塞するってこと?
しかも目標なの!?

キッド
そう、それほど人工物を埋め込むってことは詰まりやすいから大変で難しいことなんだ。
だけどPTAなどの何らかの追加治療をおこなって閉塞を解除する2次開存率は目標80%なんだ。

リーナ
人工血管はPTAありきみたいなことになるんだね。

キッド
もちろん個人差があるけどね。
この手術は手術室よりアンギオ室と呼ばれる部屋で行われることが多いよ。

リーナ
あんぎおしつ?

キッド
レントゲンを使った透視ができる部屋なんだ。

リーナ
投資か~、やっぱりお金が必要だもんね。

キッド
いやいや、胃透視とかの透視だよ。

リーナ
伊藤氏?もんじゃ焼き屋の伊藤さんかな?

キッド
おいおい・・・
造影剤を血管に流してレントゲンで撮影していくと血管の形がわかってどこが狭いかがわかるんだ。

リーナ
そーか、それを見ながら手術していくんだね。

キッド
胃透視の時のバリウムも造影剤なんだけど、血管内に注入する造影剤は副作用が起きやすく重症になる事もある腎機能障害を起こすこともあるから注意が必要なんだ。

リーナ
どんな副作用があるの?

キッド
たくさん種類があるんだけど多いのは赤くなったり痒みが出てきたりするんだ。

リーナ
重症なのは?

キッド
吐き気が出たり吐いたり息苦しさが出たり

リーナ
気持ち悪くなってきた・・・
造影剤の副作用かも・・・

キッド
いやいや、副作用はうつらないよ・・・

キッド
さらに重症なものではショックになったり心臓が止まってしまうことがあるんだ。

リーナ
すごく大変じゃなーい!

キッド
しかもレントゲンは放射線を浴びることになるから最近では透視をせずにPTAする病院も増えてきてるんだよ。

リーナ
・・・そうなんだね。
ちょっと待って気持ち悪くなってきたから何か食べなくちゃ・・・
伊藤さんとこに行ってくる。

キッド
いやいや、食べたら余計逆効果だし、伊藤さんって吐きそうなときにもんじゃ焼きかよ・・・
って行っちゃった・・・


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