シャントPTA(VAIVT)手術 part2

手術

キッド
前回はガイドワイヤーを狭くなったところまで通して血管の状態を確認したね。

リーナ
透視をするなら造影剤で確認するんだね。

キッド
そう、エコーだけならしないんだったね。

リーナ
そしたら風船のカテーテルを使っていくんだね。

キッド
そうなんだ。
その場合はエコーで確認しながらね。
風船のカテーテルはバルーンカテーテルと言われるんだよ。

リーナ
そのまんまだね・・・
というかおしっこの管でよく聞く名前だけど・・・

 

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シャントPTA(VAIVT)手術 part2

キッド
そうなんだ、医療業界ではバルーンカテーテル=尿道カテーテルだと思っている人も多いんだよ。

リーナ
たしかに~。

キッド
そしたらそのバルーンカテーテルを狭くなった血管のところで膨らませるよ。
透視を使いながらだと、バルーンを造影剤で膨らませるからどのくらい広がるか確認しながら出来るんだ。

リーナ
ここが治療なんだね。
PTAになるんだ。
透視は便利なんだね。

キッド
そうなんだよ、特に血管が石みたいに固くなる石灰化という状態で無理に広げると血管が破れる場合もあるんだよ。
透視下だと風船の膨らみ具合で判断できることがあるんだ。

リーナ
血管が破れるの!?
大変じゃない。

キッド
大変なんだよ。血管が破れることをラプチャー(Rupture:破裂)と呼ばれているんだ。
動脈の血流が流れてるから止血は大変なんだよ。

リーナ
考えただけで怖いねー。
Raptureになるとイエス・キリストが出てくるみたいだよ。

キッド
1文字違うだけで全然意味が変わってくるけど、ここで空中に引っ張られて天国に連れて行ってもらったら医療側は困るんだよね。

リーナ
宗教問題はいつも大変だね~。

キッド
リーナがややこしくしてないか・・・?

キッド
とにかく血管を広げる時が一番慎重にしないといけない時なんだ。痛みも一番出やすい時だしね。

リーナ
痛いのは嫌だー!

キッド
さらに早期に再狭窄や閉塞が出てくようなら血管を中から広げて入れたままにしておくステントを留置する場合もあるんだよ。

リーナ
早期ってどのくらい?
入れたままに出来るんだね。

キッド
PTAして3ヶ月以内というのが目安とされてるんだよ。医療制度の理由もあるけどね。
入れたままにできるけどステントは血管内で広げてしまったらくっついてしまって位置を調整することは難しいんだ。

リーナ
えー!?
一発勝負じゃない!

キッド
そういう時はしっかり透視下で確認する方がいいのかもしれないね。
しかもステントは透析の時の穿刺や、将来シャント作りなおしたりする時に肘より上で邪魔にならない位置に設置しないといけないんだ。

リーナ
将来の事も考えないといけないんだね。
バルーンで血管を広げるのも位置が大事だよね?
位置がずれてたりして何回も膨らませたりすると、何回も痛いよね?

キッド
エコーでしっかり確認しながらするんだけど技術が必要になるよね。

リーナ
放射線と造影剤がネックになるんだね。

キッド
そうなんだよ、難しい問題なんだよ。
そして最後にエコーまたは造影剤と透視で血管が広がったのを確認してシースを抜き取るよ。

リーナ
これで終わりなんだね。

キッド
まだなんだよ。
シースは太いって話しをしたよね、だから刺したところから出血してくるからすぐに圧迫して血が止まるのを待つんだ。

リーナ
血が出ないようにめいっぱい圧迫してよー。

キッド
それじゃダメなんだ。
透析の後も同じなんだけど、圧迫が強すぎるとシャントが詰まってしまうんだよ。

リーナ
えー!?
意味なくなるよね。

キッド
そう、適度な圧で圧迫しないといけないんだよ。

リーナ
さ、最後まで気が抜けないんだね・・・

キッド
止血が確認できたらこれで終了だよ。

リーナ
やっと終わったー!
って30分~1時間くらいしか経ってないんだね。

キッド
そうなんだ、医療側は慌ただしく細かい処置をしてるんだよ。

リーナ
お疲れさまでした、大変だね。
だけどどの職業も大変な事してるけどね。

キッド
そ、そうだね。
医療者だけが大変な仕事をしてるわけじゃないね。

リーナ
みんながんばろーね。

キッド
・・・どーいう締め方だ?

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