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キッド
前に末期腎不全(ESRD)の状態では慢性的に低カルシウム血症になっているって話しをしたよね。
リーナ
体の中にリンが溜まってたりカルシウムを吸収しにくくなったりしてるからだよね。
キッド
リーナ
え~っと血液中のカルシウムを増やす?
キッド
すごいよ。
その通りなんだ。
その通りなんだ。
リーナ
あっ!!
キッド
あっ!!
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リーナ
じゃあ副甲状腺のおかげで大丈夫じゃない!
キッド
すばらしー。
リーナ
き、急にどうしたの・・・?
副甲状腺機能亢進症(Hyperparathyroidism:HPT)
キッド
だけどそううまくはいかないんだよ。
リーナ
えー、なんで?
キッド
副甲状腺は血液中のカルシウム濃度を上昇させようと常に頑張って副甲状腺ホルモン(Parathyroid Hormone:PTH)を大量に放出し続けることになるんだ。
リーナ
ずっと低カルシウムだからねえ。
キッド
このずっと頑張ってる状態が続くと副甲状腺は大きくなって(腫大)過剰に副甲状腺ホルモン(PTH)を放出するようになるんだよ。
リーナ
副甲状腺がムキムキのマッチョみたいになるんだね。
キッド
そ、そうなんだ。
そしてこうなると逆に血中カルシウム濃度は上昇するんだけど、異所性石灰化はカルシウム上昇により更に進行し動脈硬化を起こすんだよ。
そしてこうなると逆に血中カルシウム濃度は上昇するんだけど、異所性石灰化はカルシウム上昇により更に進行し動脈硬化を起こすんだよ。
リーナ
突然死のやつだー!
キッド
それに骨からは必要以上にカルシウムを取り出し骨折しやすくなる骨粗鬆症にもなるんだよ。
リーナ
カルシウムが正常でも更に取り出すってこと?
キッド
そう、そうなる状態になることを副甲状腺機能亢進症といって、末期腎不全(ESRD)によって引き起こされた副甲状腺機能亢進症(HPT)のことを
二次性(続発性)副甲状腺機能亢進症( secondary Hyperparathyroidism:Ⅱ°HPT)というんだ。
二次性(続発性)副甲状腺機能亢進症( secondary Hyperparathyroidism:Ⅱ°HPT)というんだ。
リーナ
もー、このムキムキマッチョの暴走米粒めー!
キッド
いや、そこまで言わなくても・・・
良かれと思って頑張ったらそうなったんだから・・・
良かれと思って頑張ったらそうなったんだから・・・
リーナ
じゃあゆるーす。
キッド
それにね3つ以上ある臓器は副甲状腺しかなくて珍しくてまだまだ謎が多いんだ。
リーナ
ほんとだ。
目とか耳とか手足とか。
目とか耳とか手足とか。
キッド
ま、まあ内臓のことを言ってるんだけど、そういうのも含めても珍しいよね。
リーナ
肺とかか~。
キッド
そこは腎臓と言えよ・・・
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