キッド
腹膜透析液の進歩について話したよね。
リーナ
うん。
そのお陰で透析液をお腹に溜めておく時間が増えて交換する回数を減らすことが出来るようになったんだね。
そのお陰で透析液をお腹に溜めておく時間が増えて交換する回数を減らすことが出来るようになったんだね。
キッド
それで仕事をしたり生活スタイルを選べる幅が増えたんだ。
リーナ
血液透析と比べると自由度が高い気がするんだけどあんまり選ばれてないんだよね?
キッド
良いところに気づいたね。
今まで良いところを中心に話しをしてきたけどもちろん問題点もあるんだ。
今回はそれを説明していくね。
今まで良いところを中心に話しをしてきたけどもちろん問題点もあるんだ。
今回はそれを説明していくね。
リーナ
は~い。
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腹膜透析(PD)の問題点
キッド
腹膜透析(PD)は腹膜が透析膜と酷似しているからできる透析方法だけど、1回使い捨て交換のダイアライザー(透析機)と違って交換はできないんだ。
リーナ
そりゃそーだよね。
人の体なんだから簡単に代えれないよね。
人の体なんだから簡単に代えれないよね。
キッド
そうなんだ。
だから腹膜透析の期間が長くなれば腹膜が固くなっていくんだ。その状態の事を腹膜硬化症というんだよ。
だから腹膜透析の期間が長くなれば腹膜が固くなっていくんだ。その状態の事を腹膜硬化症というんだよ。
キッド
固くなるのは弾力性が無くなって一部が縮んだりそれによって別の部分が広がったりしてしまうんだよ。
リーナ
そしたら物質を通さなかったり、通し過ぎてしまうってこと?
キッド
まさにその通りで、その状態では半透膜としての役割を果たせなくなって透析効果は期待できないんだよ。
リーナ
えー!
けど20年くらいはもつでしょ?
けど20年くらいはもつでしょ?
キッド
残念なことに個人差はあるけど腹膜透析(PD)できる期間は長くて8年が目安とされているんだ。
リーナ
えーー!?
みじかーい!!
みじかーい!!
キッド
そうなんだよ。
そして腹膜透析の液を交換する際は袋に入った透析液とお腹に入っている透析液を交換するんだけど、この液を交換する作業の事をバッグ交換とよばれているんだ。
そして腹膜透析の液を交換する際は袋に入った透析液とお腹に入っている透析液を交換するんだけど、この液を交換する作業の事をバッグ交換とよばれているんだ。
リーナ
透析液のバッグの中身を交換するんだね。
キッド
管はお腹に入っているからこのバッグ交換をする時には非常に注意して行わなければならないんだ。
リーナ
そりゃこぼしたりしたら駄目だよね。
キッド
それもそうなんだけど、重要なのは菌がつかないようにしなければならないってことなんだ。
リーナ
菌なんて見えないよ。
キッド
だから厄介なんだ。
バッグ交換をする際には、手洗いをきちんとして唾が飛ばないようにマスクをして
バッグ交換をする際には、手洗いをきちんとして唾が飛ばないようにマスクをして
リーナ
そのくらいはできるよ~。
キッド
それだけじゃないんだ。
交換中は人の出入りを禁止した部屋で、ほこりが舞い上がらないように窓を閉めて空調も止めてから定められた手順で行わなければならないんだよ。
交換中は人の出入りを禁止した部屋で、ほこりが舞い上がらないように窓を閉めて空調も止めてから定められた手順で行わなければならないんだよ。
リーナ
え~!
大変だしめんどくさーい。しかもバッグ交換用の部屋がいるってことじゃない。
大変だしめんどくさーい。しかもバッグ交換用の部屋がいるってことじゃない。
キッド
そうなんだ。
手順自体は難しい事じゃないんだけどこの作業で菌が混入してしまうと腹膜炎になってしまって入院治療が必要になったり命に係わることもあるんだよ。
手順自体は難しい事じゃないんだけどこの作業で菌が混入してしまうと腹膜炎になってしまって入院治療が必要になったり命に係わることもあるんだよ。
リーナ
そ、それはたいへんだぁ。
キッド
しかもカテーテルは人工のものだから菌が付着してしまったら抜かないとなかなか治らなかったりするんだ。
リーナ
えー!抜いたら元も子もないじゃない!
キッド
継続年数の短さと手技や環境作成の維持と合併症の多さが治療選択の弊害なんだろうね。
リーナ
うん、楽観的に考えてたなぁ。
キッド
さらに腹膜透析最大の合併症として恐れられている非嚢性腹膜硬化症(Encapsulating Peritoneal Sclerosis:EPS)というのがあるから注意が必要なんだよ。
リーナ
も、もうダメー。
キッド
EPSについてはまたにしようね・・・
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