膀胱と尿道 | キッドとリーナとじんふぜん

キッド

前にも少し話に出てきたけど、腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に集まるんだ。

リーナ

そして尿道から外に出るんでしょー。

キッド

そーなんだよー。
そんな単純なことなんだけど様々な機能によって成り立ってるんだよ。

リーナ

えー、ほんとに？単純なんじゃないの？

キッド

膀胱は約500mlの尿を溜めることが出来るんだけど、約200~300ml程度溜まってくると膀胱は膨らんできて尿意を感じてくるんだ。
ここから3つの神経と2つの尿道括約筋によって排尿を調節するんだよ。

リーナ

そーいえば勝手に出ていかないね。
キッドは夜中に勝手に出てるんじゃないの～？

キッド

ばっ、馬鹿を言うんじゃないっ。
そんなことあるわけないだろ！

膀胱

キッド

・・・気を取り直して。
まず尿が溜まってきたら胸腰髄の交感神経から出る下腹神経が働いて漏れないように膀胱は広がって内尿道括約筋が締まるんだ。

キッド

そして尿を出すときには仙髄の副交感神経から出る骨盤神経が働き尿を外へ出すように膀胱を縮ませ内尿道括約筋を緩めるんだ。

キッド

これらは自分の意志でコントロールできない自律神経で調節されてるんだけど、最終の外尿道括約筋は仙髄の体性神経から出る陰部神経は自分の意志で動かすことが出来るからある程度我慢ができたり、排尿の途中で止めたりすることが出来るんだ。

リーナ

よくしゃべるね。やましいことがあるんじゃない？

キッド

し、神経支配を表にしてみたよ。

膀胱の神経支配

	神経名	神経由来	神経の種類	意志で調整	役割
1.	下腹神経	TH11～L2脊髄	交感神経	できない	尿を溜める
2.	骨盤神経	S2～S4脊髄	副交感神経	できない	尿を出す
3.	陰部神経	S2～S4脊髄	体性神経	できる	最終調整